【第6回】 首の椎間板ヘルニアについて【2011年4月】

 「最近時々手がしびれて痛い」「ヘルニアになっていないか心配」という症状やご相談で、患者さんが来院されることがあります。そういう場合には、まずエックス線写真を撮りますが、時々「どうです、ヘルニアが写ってますか?」という質問をされる方がいらっしゃいます。残念ながらエックス線写真は骨しか写りませんので、椎間板、神経などは見えません。診察をして、ヘルニアの兆候がある方には、詳しい検査としてMRIを行います。MRIですと、椎間板、神経の状態が詳しく分かります。首にヘルニアが出て神経を圧迫すると、手がしびれ痛くなったり、ひどい場合は脚がしびれたり歩きにくくなることもあります。ただし「手がしびれないのでヘルニアじゃないだろう」と思っていても、頑固な肩凝りが長期間続く人の中にはヘルニアが原因となっている場合もありますので、ひどい肩凝りで悩んでおられる方は、一度MRIの検査を受けることをお勧めいたします。