【第5回】 湿布ってにおう方が効く?【2011年3月】

 痛みがあるときに、内服薬とともに使用されることが多いのが湿布です。湿布には消炎鎮痛剤(痛み止めの成分)が染み込ませてあり、それが徐々に皮下に浸透することにより効果を発揮します。  以前は、湿布といえば「くさい独特のにおいがする物」というイメージでしたが、今はわずかににおう物や、全くにおいのない物も出てきています。人によっては「あのにおいがせんと効いた気がせん」と言われる場合もありますが、多くの方が、においの少ない湿布を希望されているようです。においがなくても、消炎鎮痛剤はしっかりと含まれていますから、基本的に効果の差はありません。また最近は、よく動く部位に貼っても、はがれにくいテープ剤も出てきています。ただ、湿布もその人の皮膚の状態や、使い方によっては、かぶれを引き起こすことなどもあります。主治医の先生によく相談して、自分に合った湿布を探してみるといいでしょう。