【第107回】「筋力低下と腰痛」について(その1)【2019年9月】

 今回は腰痛の原因の一つに当たる、「筋力低下」についてお話しします。
 腰椎は五つあり、それぞれが前方は椎間板、後方は椎間関節で上下の骨とつながっています。これを支えるのが、前方の腹筋、腸腰筋と後方の脊柱起立筋です。
 この筋力が低下すると、椎間板や椎間関節に負荷が大きくなり、腰痛の原因となります。従って筋力アップが腰痛の軽減につながるのです。腹筋の鍛え方は皆さんご存じだと思いますが、誤って行っている方もおられます。正しくは、あおむけに寝て膝を曲げます。おへそを見るように首を軽く曲げ、そのまま肩甲骨が床から離れるくらい少し上体を持ち上げます。決して大きく上体を上げる必要はありません。そのときに腹筋に意識を持ち、ここが収縮していることを感じましょう。これが大事です。次回は、腸腰筋、脊柱起立筋のトレーニングについてお話しします。