【第108回】「筋力低下と腰痛」について(その2)【2019年10月】

今回は腰痛改善のための、腸腰筋と傍脊柱筋のトレーニングについてお話しします。まず腸腰筋ですが、あおむけに寝て足を伸ばしたまま股関節が90度近く曲がるまで足の上げ下げを繰り返します。つらい場合は、膝を曲げた状態で行っても構いません。「これもしんどいぞ」という方は、寝たまま片方の足を曲げ、伸ばしている足の膝にかかとが触ることでも代用できます。
 次は傍脊柱筋です。肘と膝を曲げてうつぶせになります。おなかは床から浮いている状態で、前腕と膝と足の爪先のみ床に接している姿勢です。その状態で右手と左足を水平になるまで持ち上げます。下ろしたら今度は逆の左手と右足を持ち上げ、これを繰り返します。トレーニング後はしっかりとストレッチも行うことを忘れないでください。運動は思い付いたときだけ行っても効果はありません。できれば毎日がいいのですが、さすがにそれは難しいかと思いますので、月水金や火木土など自分で予定を立てて習慣にすることが大切です。