【第54回】「外用薬との上手な付き合い方(その2)」【2015年4月】

今回は外用薬の適材適所の使い方についてお話しします。湿布の利点は短時間で貼り付けて使用できることと、長時間効果が持続するということです。1日1回でゆっくり吸収されるものと、2回使用するものが代表的です。ただ長時間の連続使用は皮膚のかぶれを起こすこともあるので注意が必要です。
 また夏の汗をかく時季には、剥がれやすくなったり、湿布自体が汗を吸収してぬれてしまうこともあります。ほかにも指などに貼って使うと、指が動かしにくい場合がありますので、使用する箇所によっては、塗り薬を選択する方がいいかもしれません。
 塗り薬には1日3~4回塗る必要性や、乾くまで少しべとつくという欠点があります。従って剥がれやすい所や日中の使用は塗り薬で、就寝時間には湿布に換えるといった使い分けをするのもいい方法です。皆さんも自分に合った外用薬の使い方を工夫されてみてはいかがでしょうか?