【第48回】「痛風」について(その2)【2014年10月】

 今回は、痛風の予防、治療についてお話しします。まず予防ですが、暴飲暴食を避けて健康的な食事をすることが大事です。昔は、痛風は贅沢(ぜいたく)病といわれ、贅沢なものを食べ過ぎるからといわれましたが、現在の日本の食生活では決して贅沢なものを取り過ぎているからとはいえません。ただプリン体の多く含まれている、レバー、あん肝、鰹(かつお)、エビなどはほどほどにした方がいいです。
 また、お酒の飲み過ぎもよくありません。ビールにプリン体が多いのは有名な話ですが、特に値段の高い高級ビールほどプリン体が多く含まれています。そして水分を十分に補給すれば、尿酸が体外へ出て行きやすいので1日2リットルくらいは水分を取りましょう。これでも尿酸が高い場合は血中尿酸値6.0mg/dl以下になるように内服治療をします。内服されている方でも6.0mg/dlを超えている方が結構おられます。そうすると痛風発作を起こしやすいので、主治医の先生と相談して内服の量をコントロールしましょう。