【第17回】 肩凝りについて(その2)【2012年3月】

前回の肩凝りを引き起こす疾患に続いて、今回は肩凝りの治療方法についてのお話をします。もちろん原因疾患の治療は必要となりますが、それに加えて薬物療法、リハビリ、自分でできることなどがあります。薬物としては筋弛緩(しかん)剤、痛みの強いときは消炎鎮痛剤の併用、湿布などがあります。また、温熱療法、低周波などのリハビリも効果が高いといえます。私もしばしば低周波を当てたりしますが、患者さんは非常に楽になるようです。それから、自分でできることとして、ストレッチが有効だと考えます。日常生活では肩を水平から上へ上げる動作は極めて少ないものです。1時間に1度でもいいので、手を組んで両手を真上へ最大限伸ばします。そして伸ばした手をそのまま前後に数回動かし下ろしましょう。その後、首を前後左右に傾け、最後にぐるっと回します。これだけでも凝りはかなり減少するはずです。ぜひ試してみてください。