【第112回】「魔女の一撃」について(その1)【2020年2月】

 今回は、「魔女の一撃」についてお話しします。先日、ある患者さんが「先生、魔女にやられました」と来院されました。医療関係者の方で「魔女」をご存じでしたが、急に発生する腰痛のことを「魔女の一撃」といいます。ドイツ語からの語源ですが、俗に言う「ぎっくり腰」、正式には「急性腰痛症」といいます。
 急性腰痛症の原因は、腰椎の間にある「椎間関節」の捻挫や、腰椎を支えている「傍脊柱(せきちゅう)症」が多いとされています。数日から1週間で疼痛(とうつう)は減少しますが、中には「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰椎圧迫骨折」などや、まれですが「がんの転移」などもあります。
 疼痛が激しい場合や、痛みが治まらない場合は、早めに専門の医師を受診されることをお勧めします。次回は、「急性腰痛症」の治療についてお話しします。