【第83回】「水分補給」について【2017年9月】

今回は、「水分補給」についてお話しします。今年の夏はいつも以上に暑く、喉の渇きを感じたことが多いと思います。人間は1日約2500ミリリットルの水分を体内から失います。内訳は尿が約1500ミリリットル、息や皮膚から約900ミリリットル、便から約100ミリリットルといわれますが、夏場は汗でさらに多くの水分が失われます。
そこで水分補給が必要となりますが、単に大量の水だけを飲めば体液のナトリウム濃度が薄まってしまい、それを補正するために尿や汗が多く出て体液不足を引き起こします。そのためスポーツドリンクのような体液濃度に近い物が開発されました。通常の水分補給であれば自動販売機で売っている物でいいですが、脱水状態になったときには「経口補水液」のような塩分濃度の高い物が、水分の吸収速度が速く効果的です。
水分補給は喉の渇きを感じてからでは遅いといわれています。熱中症防止のためにも、普段から小まめな水分補給を心掛けましょう。