【第78回】「肩凝り」について(その2)【2017年4月】

 今回は、筋肉の凝り以外の肩凝りについてお話しします。整形疾患としては頸椎(けいつい)の変形による「頸椎症」や、「頸椎椎間板ヘルニア」「頸髄症」、五十肩として有名な「肩関節周囲炎」も凝りを伴うことがあります。また、「高血圧」「うつ病」、ストレスも原因となります。
 最近多いのはパソコンやタブレット、スマートフォンのブルーライトを長時間浴びることによる「眼精疲労」です。また、近視、遠視によるものや、耳鼻科疾患、虫歯や歯槽膿漏(のうろう)など、歯科口腔(こうくう)内の原因もあります。こういう場合は、一生懸命凝りのほぐれる運動をしても原因となる疾患の治療をしない限り良くなりません。すごく肩の凝る方が、眼鏡の度数を直して凝りが消えたり、虫歯の治療が終わった途端凝りがなくなった、という話もよく聞きます。
 長期間凝りが続くときは、一度病院を受診して原因を探して治療してみましょう。