【第66回】「ロコトレプラス」について【2016年4月】

前回、ロコモティブ症候群(運動器症候群、略称ロコモ)を予防する運動として、「ロコトレ」を紹介しましたが、今回はそれに加えて行うと効果のある「ロコトレプラス」についてお話しします。
 一つは両足を軽く開いてかかとを上げ下げする「カーフレイズ」です。ゆっくりかかとを上げ、ゆっくり下ろすことが重要で、10〜20回を1セットとして、1日1〜3セット行います。かかとを上げすぎると転倒の危険があるため、かかとは少し上げるだけでも結構です。
 もう一つは「フロントランジ」で、両脚から片方の脚を大きく前方に踏み出し、太ももが水平になるくらいに腰を深く下げます。その後踏み出した足を元に戻します。踏み出す方向は前方よりやや斜め前の方が安定しやすいです。5〜10回を1セットとして、これも1日1〜3セット行いますが、高齢の方は転倒に気を付けて何かにつかまって行うのがいいかもしれません。テレビを見ながらでもいいので、毎日続けてみて下さい。