【第41回】「骨挫傷」って何?(その2)【2014年3月】

 前回に引き続き、今回は骨挫傷の治癒経過、治療についてお話しします。基本的に骨挫傷は骨の中の内出血なので、時間がたてば自然と元通りに回復します。ただ、受傷直後は安静が望ましく、体重のかかるところなら松葉づえなどをついて、できるだけ局所の負荷を軽減することが早い治癒につながります。例えば皮下の内出血の部位を毎日たたいていると治りが悪くなるようなものです。
 また疼痛(とうつう)軽減の意味で消炎鎮痛剤の内服や外用薬も効果があります。治癒期間は1~2カ月といわれていますが、安静にするのは最初の2週間くらいで、その後は痛みに応じて動かして構いません。ただ骨挫傷している場所は、一時的に骨の強度が弱くなっている場合があります。その際は、普通ならひび(不全骨折)も入らないような外力でも不全骨折を引き起こすことがあるので注意が必要です。従って、痛みが続く場合には早めの受診をお勧めします。