【第4回】 整形外科の薬はきついき、飲んだらいかん?【2011年2月】

 患者さんに「じゃあ飲み薬を出しておきますね」と言うお話をしたとき、時々言われるのが、「整形の薬はきついき、飲んだらいかんと聞いちゅう」ということです。整形外科に来られる患者さんは、痛くて困っているので、その痛みを取るための内服薬を出すことが多いのです。内服薬には、痛み止めの薬、筋肉の凝りをほぐす薬、血流を良くする薬、しびれを軽くする薬など、いろいろあります。この中で痛み止めの薬の副作用として最も多いのが、胃腸障害、すなわち、胃がむかむかしたり、痛くなったりすることです。ただこの副作用を弱めるために、胃薬を併用していることが多いので、みんながみんなこの副作用が出るというわけではありません。出るのはごく一部の方のみです。最近では、胃腸障害の少ない痛み止めも開発されていますし、より強力な胃薬も処方することが認められるようになりました。胃が弱くて薬の服用が心配だという方は、ぜひ主治医の先生にご相談ください。