【第99回】「冬の脱水」について【2019年1月】

 昨年の夏は猛暑で「熱中症」「脱水」などが話題になりました。寒くなってきたら汗もかかないので、「脱水」とは縁がないと考える方も多いのではないでしょうか?ところが冬でも「脱水」になることが多々あります。
冬になると空気が乾燥し、部屋も閉め切って暖房をかけるため、さらに湿度が下がります。汗はかきにくくなりますが、皮膚、粘膜、呼気から水分が失われる「不感蒸泄(じょうせつ)」が増加します。また汗をかかないので、水分摂取が少なくなり、脱水が進行します。
脱水になると、手足、唇がカサカサしたり、体がだるくなり、気力、やる気が低下します。ひどい場合は筋肉のつりや目まいを起こすこともあります。脱水を防ぐには、加湿器などを使用して湿度を50~60%に保ったり、喉が渇いていないと感じても、小まめに水分補給を行うことが大事です。ミカンなどの水分の多い果物の摂取も効果的です。