【第22回】 体って柔らかい方がいいの?【2012年8月】

 よく「体が硬い、柔らかい」という表現で、柔軟性についていわれることがあります。この場合の柔らかいというのは、筋肉・腱(けん)の伸びやすさです。柔らかい、すなわち柔軟性が高いと、基礎代謝が上がり血行が良くなるため、疲労回復効果や肩凝り、腰痛の改善も期待できます。また、運動をする上でけがの予防になりますし、老化防止にも効果があるといわれています。
その柔軟性を高めるのに有効な方法が、日頃のストレッチです。風呂上がりなどに反動をつけずに15~20秒、深呼吸しながら伸ばす筋肉を意識して行うと効果的です。また一流のスポーツ選手で柔軟性が低い選手はいません。柔軟性が高いと関節の可動域(動く範囲)を最大限に使えるため、より大きく動ける上、筋力も最大限発揮できます。
柔軟性はすぐに向上するものではありません。毎日継続して行うことが重要です。次回は、体が柔らか過ぎることについてお話しします。