中内整形外科クリニック
高知市旭に開院した新しい整形外科クリニックです。
整形外科、リウマチ治療、リハビリテーション、スポーツ外傷など。
地域のかかりつけ医として、地域に根ざした医療を目指します。
健康アドバイス
毎日の暮らしに役立つ健康のこと、病気のことを分かりやすく説明します。
【第104回】熱中症に注意
【2019年6月】
 今回は熱中症についてお話しします。6月初めなのに時期尚早な話だと思われる方も多いかもしれませんが、熱中症で救急搬送される人は、気温の最も高い8月よりも7月や梅雨の間で急に晴れたときが多いという統計があります。それは、まだ暑さに体が慣れておらず、水分補給などの習慣もまだ体に染み付いていないということが原因です。
  また、地球温暖化で平均気温の上昇もこれに拍車を掛けています。以前は気温が30度を超える「真夏日」はごくわずかでしたが、最近は35度以上の「猛暑日」も多くなっています。ただ、6月や7月に発生する熱中症は、気温があまり高くなくても発症することがあり注意が必要です。
  少しでもふらつきや目まいを感じたら無理をせず、水分の補給や、涼しい所での休息が必要です。また、普段から少しずつ汗をかいたり、暑さにも慣れるようにすれば熱中症に対する抵抗力が付きます。頑張って夏を乗り切りましょう。
【第103回】「フレイル」から改善するために
【2019年5月】
 今回は、フレイルから健常な状態に戻るための方法についてです。前回フレイルには身体的、社会的、精神的要素があるとお話ししました。その3要素を改善することが必要で、そのためには、「運動」「栄養」「社会参加」の三つが重要です。
  「運動」は1日5千歩から6千歩の散歩、可能であれば筋力トレーニング、リハビリなどが適しています。また、高知発祥の「いきいき百歳体操」は日本中で有名になっています。
  「栄養」は規則正しい3食摂取。ご飯やパンの主食に加え、主菜、副菜を数種類、できれば肉、魚、大豆などタンパク質を多く含むものを摂取すれば筋肉づくりにも効果的で、牛乳も有効です。
  「社会参加」は友人などとのおしゃべりでも構いません。社会との関わりが薄れると、活動量の低下や健康に対する意識の低下、さらには老人性うつや認知症の可能性も高くなります。老人会や趣味の集まりなども効果的ですのでぜひ参加してください。
【第102回】「フレイル」について
【2019年4月】
 今回は、「フレイル」についてお話しします。「フレイル」は加齢によって身体機能や認知機能が低下して、介護や死亡のリスクが高くなった状態のことです。一般的には加齢によって不可逆的に老い衰えた状態になると考えがちですが、適切な行動、介入によってまた健常な状態に戻る可能性があります。
  「サルコペニア」は筋肉量の減少を主体として筋力や身体機能の低下を見るのに対して、「フレイル」には身体的、社会的、精神的要素などが含まれます。身体的要素は「サルコペニア」や活動量の低下があり、社会的要素は孤独や閉じこもりなど、精神的要素は認知症や老人性うつなどがあります。
  また「フレイル」の診断基準としては①体重の減少②歩行速度の低下③握力の低下④疲れやすい⑤身体の活動レベルの低下、のうち三つ以上当てはまることとされています。次回は「フレイル」から健常な状態に戻るための方法についてお話しします。
【第101回】「サルコペニア」について
【2019年3月】
 加齢とともに起きる「サルコペニア」は、ギリシャ語で「筋肉」を表す「サルコ」と「喪失」を表す「ペニア」を組み合わせた言葉です。筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態を示します。その診断基準は、①筋肉量の低下②筋力の低下③身体能力の低下です。
 簡単な診断法は、ふくらはぎの筋肉の太さを測る「指輪っかテスト」で、利き足でない方のふくらはぎの一番太い所を、両手の親指と人差し指で作った輪っかで囲みます。指先同士がつかず、ふくらはぎを囲めない場合、サルコペニアである可能性はほとんどありません。その場合を1としたら、指はくっつくが隙間がない場合は2.4倍、指とふくらはぎの間に隙間ができる場合は6.6倍サルコペニアの可能性が高いといわれています。また、ペットボトルが開けにくくなったとか、以前は青信号で楽々渡れていた横断歩道が信号ぎりぎりになったなども筋力低下のサインです。
 次回は「サルコペニア」によく似た「フレイル」についてお話しします。
【第100回】「骨粗しょう症の新しい治療薬」について
【2019年2月】
 今回は骨粗しょう症についてお話しします。以前にもご紹介しましたが、骨は骨吸収と骨形成によって保たれており、骨形成に対して骨吸収が増加すれば骨の密度が低下する「骨粗しょう症」になります。
  治療薬には、骨吸収を抑制する薬として、女性ホルモン薬、ビタミンD3、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、抗RANKL抗体薬や、最も使用頻度が多いビスホスホネート薬などがあります。また、骨形成を促進する薬として、最も強力といわれる副甲状腺ホルモン剤、抗スクレロスチン抗体薬があります。
  今回新しく発売されるのは、骨形成促進と骨吸収抑制の両方の効果があるとされる薬です。ただ骨折の危険性の高い骨粗しょう症に対して使用することとされており、誰でも容易に使用できるものではありません。どの薬が一番自分に合っているか、専門の医師に相談してみるといいでしょう。
【第99回】「冬の脱水」について
【2019年1月】
 昨年の夏は猛暑で「熱中症」「脱水」などが話題になりました。寒くなってきたら汗もかかないので、「脱水」とは縁がないと考える方も多いのではないでしょうか?ところが冬でも「脱水」になることが多々あります。
冬になると空気が乾燥し、部屋も閉め切って暖房をかけるため、さらに湿度が下がります。汗はかきにくくなりますが、皮膚、粘膜、呼気から水分が失われる「不感蒸泄(じょうせつ)」が増加します。また汗をかかないので、水分摂取が少なくなり、脱水が進行します。
脱水になると、手足、唇がカサカサしたり、体がだるくなり、気力、やる気が低下します。ひどい場合は筋肉のつりや目まいを起こすこともあります。脱水を防ぐには、加湿器などを使用して湿度を50~60%に保ったり、喉が渇いていないと感じても、小まめに水分補給を行うことが大事です。ミカンなどの水分の多い果物の摂取も効果的です。
医療法人 睦会 中内整形外科クリニック
【診療科目】整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科
〒780-0943 高知市旭上町30番地
TEL 088-850-0623 FAX 088-850-0625
E-Mail info@nakauchi-seikei.jp
Copyright Nakauchi Seikei Clinic All Rights Reserved